2016年5月31日火曜日

大塚君



身長176の19歳の遊撃手です。バットをインサイドアウトに出す形とか、スローイングで肘から挙がる形とか野球選手にとって必要な体の使い方は出来ているので、あとは筋力や柔軟性などフィジカル面で上乗せしていけばかなり期待出来ます。

ショートの守備がどこまで出来るのかは見ていないので解りませんが、他ポジションも考えてセカンド、サード、外野は出来た方が良いでしょう。

セカンド、サード、外野のユーティリテーで年棒約7億円のマーティン•プラド


ただしまずは打てる事が前提とされるタイプの選手だと思います。その一方、スケール感を考えると、ズバ抜けたホームラン打者というのはかなり難しい。じゃあ打率の面で抜きん出る事が出来るかというと、正直、それも難しいと思います。そういう選手はこの年齢の時点で既に「絶対音感」的に「絶対ミート感」を身につけているだろうからです。

ただ「アイツは打撃が良いから使いたい」と首脳陣に思わせるレベルの打撃に達する事は充分に可能だと思います。パワーの素質もあるうえに既に右に打つセンスも充分にあるからです。ただ、そうなった時に守備位置が一カ所だとチャンスが激減するので、そのためのユーティリティーという事を考えた方が良いでしょう。幸い現時点でショートなので、人から下ろされるまではショートで粘りながらも、セカンド、サード、外野の練習、それが出来るんだぞというアピールをしていく事が重要です。

★2016年6月5日撮影動画の分析

吉岡君

村本君


 まず脊柱のS字が効いた骨格の形態が良いので脚と肩が良ければかなり期待できます。柳田を少しスケールダウンした感じがイメージ出来ますね。ただそのぶん守備と脚の重要性は増します。もし外野手専門なら、守備力が高い事が強く求められると思います。また、もし今の守備位置がショートなら大きなチャンスです。セカンド、サード、外野は守れるようにしておきましょう。逆にそのままプロでショートが出来るとはあまり考えない方が良いかもしれません。アマの4番がプロで2番を打つのと同じ理屈です。

 また、今後特に注意して取り組んでほしいテーマは「瞬発力」です。というのはこのくらいの技術力が有る選手は上のレベルに行くと非常に多いのですが、その中で瞬発力やスピードの有る無しが非常に大きな分かれ道になってくるからです。盗塁のような静止状態からのダッシュ、またバットを振る時にも瞬発的に鋭くというのを意識して、形の確認だけではなくスピードを求めるようにしましょう。いずれにしてもスピードの有無が成功するか否かの大きな分かれ道になるタイプです。

中川君



センスはあります。ただ最終的にプロを目指すとなると、やはり中継ぎが出来る必要が有るでしょう。その意味ではやはりクイック、守備、牽制を磨いて行く事が重要になります。幸いパンチャーはそれがやりやすいので、そこは期待出来るでしょう。変化球はもちろん、高速〜中速で左右に曲がる球と、チェンジアップの修得を第一に考えてください。その中でカーブも長期的視野に立って磨いて行く感じで良いのですが、パンチャーならカーブは鋭く小さく曲がるボールになるでしょう。また打撃もやって行くと面白いでしょう。たぶんバッティングもそこそこ出来ると思うし、右投げ右打なので投げるための筋トレとして素振りを使う事が出来るので「打てる中継ぎ」をアピールすればかなりチャンスが広がると思います。パリーグでも打てれば、他の守備型プレーヤーの所にDHを入れるとか出来るので面白いかもしれません。ただアマチュア時代はあくまでも先発に固執した方が良いでしょう。

その意味で打撃は完全肩乗せのオートマチックステップにすると良いでしょう。二刀流中継ぎと言う新しいカテゴリーを開拓出来るかもしれません。投手としてと言うよりは全般的な野球センスを感じさせるタイプなので、その辺を前面に押し出して行くと良い気がしますね。

気をつけたいのは豪速球投手を目指すのは多分向いてないのではという事です。というのはやはり体格的に限界が有り、その限界値を超えて出力を求めると短命に終わるだろうからです。それよりもセンスが有りそうなので変化球のクオリティや球種の多彩さ、制球力、球速も含めた総合力で勝負した方が良いです。